鬱の症状に気づくコツ~おかしいなと思ったら早めに相談を~

前向きになるために

男の人

薬の処方

鬱病を患う人が増えていく中で、完全に治るまでの間、時間がかかることがよくあります。もし体に不調を感じたら、精神病や心療内科で一度診察をしてもらうことが大事です。診察の結果、鬱病と診断されたら、基本的には投薬治療から始まります。薬といっても、鬱病の具体的な症状や程度、他の精神病を持っていないかなどによって、処方される薬の種類も異なります。また、医者が適切と判断して処方したものでも、患者の体に合わない場合があります。そのため、初めて処方されるものに関しては、少量から処方するのが基本です。少量ですので、早く治したい患者としては、この薬はあまり効果が無いのではないかと感じることもありますが、少量から始めるのが基本ということを注意しておくことで、ゆっくりと少しずつ治していくという心構えを持つことができます。症状が少し穏やかになり、処方された薬が合っていると判断された場合は、徐々に薬の量を増やしていきます。薬によって、処方できる最大量は異なりますが、症状の程度に合わせて、しばらくは多い量で服用を続けていくことになります。その後、症状が安定してきて、通常の生活にもあまり支障が出ないことが確認されたら、徐々に薬を減らしていくようになります。注意したいのは、薬を減らす時期は慎重にならなくてはならないということです。薬を減らした期間は、経過を慎重に見て、悪化しないかどうかを確認していきます。悪くなった場合は、時期尚早ということで、減薬前の量に戻すこともあります。

揺り戻しを知っておこう

鬱病は先述しているように、急いで治す病気ではありません。完治するというより、ゆっくりと少しずつ回復に向かうという表現のほうが正しいです。しかし患者としては、少しでも早く治して、社会復帰できる体に戻りたいと思う人も多くいます。そのため、ある程度症状が緩和されてくると、もう治ったと思い込んでしまい、今まで以上に仕事を増やしたりと、自身に与える負担を増やしてしまう傾向があります。鬱病を患う人のほとんどが経験する症状に、揺り戻しという症状があります。揺り戻しとは、一旦症状が良くなったと感じたのに、少ししたらまた悪い症状がぶり返すといった、正と負の症状が交互に表れることをいいます。症状が良くなるまでには、この揺り戻しを繰り返しながら、少しずつ良い方向に向かっていくようになります。そのため、鬱病を抱えている人は、調子の良い時でも無理をしないということを念頭に置いておきましょう。また、減薬を始めた場合は、必ず自分の判断で薬をやめないことが大切です。自己判断で急に薬をやめてしまうと、禁断症状が出てしまうことがあります。もし薬を早く減らしたい場合は、病院の医者に相談して、可能かどうかの判断を仰ぐことが大切です。なお、投薬での治療に合わせて、カウンセリングの利用や、軽いウォーキングなどを行うと、より症状を緩和しやすくなります。カウンセリングによって、自分を客観的に見られたり、歩くことで太陽の光をたくさん浴びられ、前向きに行動を起こすことができるようになります。